第27回調布三田会総会が5月19日、調布市文化会館「たづくり」で開催。塾や稲門会等の来賓に加え、会員・家族も合わせ95人が出席。今年度の活動計画や予算案に加え、任期満了に伴う役員改選が審議されいずれも原案通り可決された。
冒頭、塾歌斉唱の後、昨年度ご逝去された会員、上田和男君(39経)・松田吉弘君(39法)に黙とうを捧げた。続いて任期満了で退任する柴田会長が2年間を振る返り「会員の皆様の多大なる協力を得て所期の目標をほぼ達成できたと思う」と感慨深そうにスピーチ。来賓の塾員センター木村基金室課長からは「東日本大震災の折。調布三田会がいち早く義援金活動に動いたことを深く感謝する」とのご挨拶を頂き嬉しい限り。最後に役員改選が審議され、新会長に寺川毅君(41経)、新幹事長に石黒良昭君(41商)が選出された他、幹事も8名が新任され、幹事会メンバーの若返りが図られた。寺川新会長は「当三田会の良き伝統を確実に将来に繋いでゆくことが使命」と抱負を語る。
第二部はベストセラー「デフレの正体」の著者、日本総合研究所 調査部 主任研究員藻谷浩介氏による講演。「日本経済の真の課題は、少子高齢化ではなく現役世代の減少。労働力不足ではなく消費者不足。デフレではなく商品の供給過剰。従って必要なのはマクロ政策ではなく、値上げや賃上げのできるニッチ商品やサービスの提供であり、達成すべきは高齢者の貯蓄を消費に導き、投資を生むという循環の再構築」というのが論旨。様々なデータを使っての説得力ある語り口は明快で、会員らは熱心に聞き入っていた。
第三部は、北脇清年君(30法)の乾杯で宴が始まり、新入会員やサークル活動の紹介などに続き、今年は福引きも復活、会員同士多いに懇親を深めたと思う。最後はみんなで円陣を組み、柴田精一君(38経)のリードで「若き血」を合唱、無事お開きとなった。